私は、大学を卒業後40年余り地質調査業に携わってきました。社会システムとしての定年を迎え現職を引退しましたが、定年後熟考を重ねた結果もう少し現役で社会に貢献したいと考え創業しました。
主たる業務は、地質調査に関連するすべての事業(物理探査・研究開発含む)を考えています。
時代的には高度成長期に構築したインフラの設備の耐用年数が限界を迎える時期に来ていますが、そのインフラ構造物の点検業務に携わるとともに、すべての「見える化」を図り、分かり易い資料を提供したいと思っています。
私のこれまでを振り返ると、現地調査のイロハから室内での土質試験、岩石試験等を経て現場での原位置試験・現場管理にも関与し様々な体験をさせて頂きました。その結果、「現場が第一」であること、高品質のボーリングコアを採取しなければ顧客が求めている真値が出ないことを痛感しています。
人材が豊富でなかった中でも、いつも高品質な成果(安全面を考慮して)を出せるように効率化(現場作業、監視体制)を考えてきました。その結果、20ほどの特許を申請取得することができました。
昨今の国土の状態は、「想定外」「100年に一度あるかないか」の災害に見舞われることが多くなりました。結果として、従来構築したデータベースを根本から覆す地形になった個所も多くあります。こんな時だからこそ大所高所から全体を客観的にとらえて、一つ一つの積み重ねで情報提供の一端を担っていきたいとも考えています。
今後は、AIを含め新しい時代にあった技術を習得するとともに、「安心安全に」を最優先に環境にやさしい技術開発に取り組んでいきます。
代表取締役 片山 辰雄